ただの狂ったオバハンではない中村うさぎの魅力。
作家・中村うさぎをオオバカものだと思いながら、めちゃリスペクトしております。
本はもう何冊も読んだけど、改めて今日「崖っぷちだよ人生は」を読んでみて、さらに確信。
うさぎさん、アナタって人はなんてオバカさんなんですか?
シャネルにはじまる高級ブランドものを買い漁り、税金も払えず区役所から追いかけられる毎日を送っているうさぎさん。
それが終わればホストにはまり込み、また大金をドブ川に捨てるかのように使い込むうさぎさん。
それも終われば今度は整形にはまるうさぎさん・・・。
あげくの果てにはヘルスで働き、自分の「オンナとしての価値」を知ろうとし、それにも飽き足らず今度は逆風俗で男性を買うわハプニングバーでめちゃくちゃやるわ、もうアッパレ。
・・・でも。
うさぎさんがすごいのは、「知っていること」に尽きます。
本当のバカは、「知りません」。
やってることはめちゃくちゃでも、常に客観的なもう一人のうさぎさんがいて、自分のことを冷静に分析し、冷めた目で見てる。
うさぎさんにはきっと、2つの人格があり、ひとつはハチャメチャやってながらもその核にある破滅願望という快感に身をよじらせてるMのうさぎさん。
で、もうひとつはそんなMの自分を冷静に分析してるうさぎさん。この冷静なうさぎさんがいないと作家活動はぜったいに成立しないと思うんです。
中村うさぎのことを深く知らない人は、ただの狂ったオバハンやと見なす。
普通の人がやらないことをやってるうさぎさんに軽い興味と大きな軽蔑を持ちながら、横目で見て素通りする人は多いと思います。
でも、「愛と資本主義」とか「さみしいまる。くるしいまる」とか、一回じっくり読んでみた人には、イヤでもわかるんではないでしょうか?
中村うさぎの書く文章ほど、魂の通った文章は他にないと。
最初のころの「ショッピングの女王」から、一冊一冊と本を書くたびに、どんどんどんどん内容がすごくなってくるんです。
最初は誰もが読める娯楽本的なんですが、いつのまにか哲学書みたいになってる。一語一語を見落とさずに真剣に読まないと、ついていけなくなるくらい。それを、神が降りてきたみたいにスラスラと書いておられる。
この人は、カラダを張って全てのリスクを背負い、全身全霊で作家活動をしています。
当分、中村うさぎから目を離せません。
もう一度真剣に中村うさぎの作品を読んでみることを、私は真剣におすすめします!
