人間追い詰めチキン
私は怒って脳内の火山が爆発すると、
「鶏は~!?鶏はどこにおんねんっ!」とまずは叫びます。
「鶏どこに隠したんじゃコラぁ~~!」とも叫び、部屋中をぐるぐるまわりながら徘徊する鬼武者と化します。
で、部屋のすみっこやベッドの下などにおった鶏を見つけると、ニヤっと笑い、この世すらどーにでも支配できるような権力を自分に感じます。
みいつけた、と、鶏をつかんで見せます。
見せられた人はそれだけでもう、全面降伏なのです。
ちょっとでも正しくないセリフを吐いたなら、またちょっとでも反抗的な態度があったなら、私は迷わずもっている鶏をムギュっとします。そ・し・た・ら、
「ぅんぎゃぁ~~~~☆×☆!ぎゅうわぁ~グエッグエッ!○☆!!☆!×∞∞☆×!!ギュンヮあ~~!!!!」
という、日本語の文字では表記するに無理のある、とにかくすんごいめちゃめちゃすんごい断末魔の叫びのような、キモくて悲惨な叫び声が鶏から発せられるのです。
はっきりいいます。
もし私がひとりぐらしの場合、近所からその声が聞こえてきたら、次の日に実家に帰ります。
もし私が隣の住民だった場合、その声が聞こえてきたら即通報します。
なぜならその声は、人殺し現場でしか聞くことができない声だからです。
人を殺せるパワーは楽にあります。
―――THE・人間追い詰めチキン。
だから私はむかつくことがあったら、すぐに鶏をつかんで威嚇します。
「鳴らすどこらぁ~~!」とドスきかせてみたりします。
実際にギュワギュワすんごい鳴らしてみたこともあります。
えらいことになります。私はチキンを持った狂人です。
最初にみたときには、そんな凶器になるんやなんてしらんかったのです。
でも私はその使用用途、そのパワーを知らずとも、運命を感じていたのです。

こいつです。こいつら、スゴいんです。やばいです。
ほしい人、その凶器具合を知りたい人は、ぜひ今からグランシャトー一階のゲーセンに走ってください。ほんで取ってください。
一万円以上は使いますよ。そこはあきらめてください。
